12月10日(木)、OCTOPASSのCTO養成講座(全9回)の第8回をオンラインで開催しました。以下、講義の様子をレポートします。
「OCTOPASSの講座で学べること」を、可能な限り具体的にお伝えできればと思いますので、次回(第3期)参加検討中の方は、是非参考までにご覧ください!
概要
テーマ
「設計思想と技術負債day1」
講師
山崎 大輔氏
ヤフー株式会社を経て広告配信システムを提供する株式会社スケールアウトを起ち上げ独立。CEOとしてDSP/SSP開発を行う。その後、2015年株式会社スケールアウトが吸収合併によりSupership株式会社へ。取締役CTOに就任。月間一兆アクセス規模のシステム構築を担うほか、社内インフラの開発・構築も推進する。20年11月末、同社取締役退任。
当日の流れ
- 19:30-19:35(05m)講師自己紹介
- 19:35-19:40(05m)本日の進め方の説明
- 19:40-19:50(10m)課題のFB
- 19:50-19:55(05m)ディスカッションの説明
- 19:55-20:30(35m)ディスカッション
- 20:30-21:00(30m)発表&講師FB(1チーム10分)
- 21:00-21:30(30m)講師レクチャー
- 21:30-21:55 (25m) 質疑応答
- 21:55-22:00(05m)宿題の発表
講義詳細
講師自己紹介/本日の進め方の説明
「設計思想と技術負債」の授業を担当してくださったのは、山崎 大輔氏。山崎氏は、ヤフーを経て自らCEOとして広告配信システムの会社を立ち上げ、月間一兆アクセス規模のシステム構築を担った人物。山崎氏は、今日の授業の趣旨について「技術負債によって、技術者が追い込まれないような状況を作ることだ」と語りました。
課題のフィードバック
続いて山崎氏は、受講生たちが事前に解いた課題に対して、フィードバックを行いました。システム改善方法として、マイクロサービス化以外の観点からアプローチしていた受講生を良い例として挙げながら、山崎氏自身が思う課題解決方針を提示。加えて、マイクロサービス化で実現できることについて、その定義を述べました。
その上で、受講生の課題でも解決方法の多く上がっていた「マイクロサービス化」についてそれが本当に最良なのかと疑問を投げかけ、最も最良な方法はないかチームでディスカッションするよう伝えました。
ディスカッション
講師のアドバイスを受け、その後のディスカッションでは、それぞれの課題について再検討しました。以下、Bチームのディスカッションの流れを抜粋してご紹介します。
Bチーム
- それぞれメンバーの課題を共有
- 重そうな課題を抱えている受講生のものに深堀り
- 課題に対しての解決策をチームメンバーが列挙
発表
各チームの代表者1名が発表を行いました。山崎氏は、代表者の発表に対して質問を間に挟みながらアドバイスをしました。以下、山崎氏が実際に提言した内容を抜粋して紹介します。
- ファーストリリースは期間が長くなると、エンジニアのモチベーションが低下する。ディスカッション後の案は、2~3ヶ月でファーストリリースできる構成なので良い。
- 「双方向性のサービス」は「単方向のサービス」より複雑なので、なるべく単方向にできないか考えるべき。
- マイクロサービス化をする時は、将来の懸念事項も考慮すべき。
- API化することよりも、きちんとリファクタリングをしてきちんとしてクラス設計するという本質の方が大事。DBをAPIにするだと失敗するので、気を付けた方が良い。
講師レクチャー
最後に講師は、自身が実際に構築したシステムを例に挙げ、どのように分析をしたのか、参考にした思想は何か、をレクチャーしました。
終わりに
本講座は、全9回(約4カ月間)でCTOに必要な視点を養なっていただくプログラムです。
今回、「設計思想と技術負債」では、技術負債で技術者が追い込まれない方法について学びました。
その他、本講座は全講義を通して「エンジニア組織構築」「プロダクト開発」「ファイナンスと意思決定」を学ぶことができます。CTOに必要なスキルを体系的に養っていきたい方は、以下よりお申込み下さい!
※少人数制の講義のため、受講人数に達した場合は抽選となります。あらかじめご了承ください。