学生時代に起業し、リリースから僅か3年でシェア1位※1を獲得。バーティカルSaaSのコングロマリットを目指すメディカルフォースCTOに迫る

株式会社メディカルフォース 取締役CTO 畠中 翔一

学生時代からインフラの構築やWebアプリの立ち上げを多数こなす。2020年11月に株式会社メディカルフォースを設立し、現在のmedicalforceをフルスクラッチで開発する。開発の傍ら、深層学習を用いた研究が国際学会に採択されるなど、機械学習(AI)や最先端の技術にも精通する。

株式会社メディカルフォースについて

 

 

  

 

御社の事業内容について教えて下さい。

当社は、2020年創業以降「これからの産業の成長プロセスを合理化する」をビジョンに掲げ、テクノロジーの活用が進んでいない産業に対し、SaaSサービスの開発、提供を行っております。
バーティカルSaaSのコングロマリットを形成すべく、今後様々な産業にテクノロジー活用を促進し、現場の業務効率化を超えた産業全体の成長を目指していきたいと考えております。

2021年3月にサービス提供を開始した自由診療クリニック向けオールインワンSaaS「medicalforce(メディカルフォース)」は、現在、導入院数400院、継続率は99.5%※2 と、多くのクリニック様にご愛顧いただき、「美容クリニック向けクラウド型電子カルテ 導入院数No1」※1 を獲得しました。
5月末頃には美容医療と全く異なる産業に進出を予定しております。

大学受験失敗をきっかけに、起業がひとつの目標に。エンジニアインターンを4社掛け持ち、0→1の開発経験を積んだ学生時代

最初に畠中さんがエンジニアに興味を持ったきっかけを教えてください。

昔からものづくり自体に興味がありました。
中学生の頃から音楽が好きで、大学時代はバンドを組み、ギターの音を加工するために、中古のパーツを買い集め、自力で複雑な回路を組みなおし、エフェクターを作っていました。
大学は工学部で、一時期は建築家を目指していたこともありました。漠然とですが、最終的には自分が作ったもので世に影響を与えられるようになりたいと考えていましたね。
本格的にエンジニアリングに興味を抱いたのは大学時代に参加したエンジニアインターンがきっかけでした。

なぜエンジニアインターンに参加しよう思ったのですか?

大学受験に失敗したときに、起業の道を考えたのがきっかけです。
自分が本来やりたいことは何かを考え直す機会があり、そこで「一般的なレールに乗った人生から外れたい。いっそのこと目一杯外れてみよう」と思ったんです。
起業するには、まずは自分でサービスを創造できる能力が必要だと感じていたところ、IT企業に就職した先輩から運良くインターンの誘いを受け、参加することになりました。
その後も御縁に恵まれ、最終的に4社のインターンを掛け持ちすることになります。

インターンではどのような開発をしていたのですか?

最初のインターン先では主にバックエンドの開発を担当し、先輩社員の指導のもと、難度の高い業務にたくさんチャレンジさせていただきました。
最初はExcelやWordもまともに扱えないレベルだったので、とにかく自分で調べて実践することを繰り返していました。残りの3社では、フロントエンドの設計などの上流工程や、画像認識などの機械学習など、違う種類の仕事を意図的に掛け持ちしました。当時は起きている時間のほとんどを開発に費やしていましたね。
学生インターンでしたが、0→1の開発という特殊な経験を積めたのはよかったですね。

大学卒業後の進路はどう考えていましたか?

当時、30歳ぐらいまでに起業したいと考えていたので、卒業後は大学院進学、または就職を考えていました。
とは言え、チャンスがあるなら挑戦したいと思っていたので、知人が起業するという話があれば、積極的にプロジェクトに参加していました。実際、4つのインターンシップのうち2つは、仕事仲間や先輩が起業することをきっかけに参加したものです。
結果として、学部卒業後は大学院への進学を選択しました。それから半年〜1年ほど経った頃、大嶋(現 メディカルフォースCEO)と出会い、メディカルフォースを起業することになります。

CEO大嶋の熱量に本気さを感じて学生時代に起業。3人でクリニックの膨大且つ複雑なデータにひたすら向き合った創業期

CEO大嶋さんとの出会いから創業までについて教えてください。

複数のスタートアップ企業でインターンを経験するうちに、自分が起業するならば世界を代表するような大きな事業をつくりたいと本気で考えていました。
そんな中、知人を介して大嶋と出会い、一度会って話を聞いてみました。この時すでに大嶋の中では「美容クリニック向けのサービスを作りたい」という明確な事業構想がありました。
これまでも起業のチャンスがあれば参加していたので、大嶋とサービス立ち上げに向けて動き始めることになりました。その後「この人となら高い視座をもってやっていける」と確信するまでに時間はかかりませんでした。
実際のプロダクト開発においては、私がバックエンド担当だったため、フロントエンド開発については、事業売却も経験していた高校時代の友人の組田(現 メディカルフォースCOO)を誘い、メディカルフォースを創業しました。

プロダクト開発は何から始めましたか?

まずは構想しているプロダクトがターゲットに刺さるかどうかを調査するため、現場の声を聞きに3人でクリニックに赴きました。
課題をヒアリングしたところ、こちらの想像を超える膨大なデータが存在していること、また、複雑な予約業務の課題を解決できるシステムがないこと、患者情報を管理するために業務毎に異なるシステムが導入されていてデータがバラバラに管理されているといった現状が浮かび上がってきました。
プロダクトの構想が間違っていないと確信したため、すぐに技術選定を行い開発に着手し、2021年3月にプロダクトをリリースできました。商談での反応は悪くなかったのですが、クリニックにとっては基幹業務のシステムをリプレイスすることになるため、ハードルが高く、なかなか受注には至りませんでした。そこからは、とにかくフィードバックを貰っては、スピーディに改修するというサイクルを回し続けました。

その後どのように拡大させていったのですか?

はじめは契約数が増えず、一時期はキャッシュフロー的に厳しい時もありました。しかし、2021年10月頃に学会へ参加したことで認知が取れたことや、プロダクトの完成度が上がりコストに見合うようになったことで一気に顧客数が増えました。
その後は、2022年5月にプレシリーズAにて1億円の資金調達、2022年11月にシリーズAにて6億円の資金調達、2024年4月にシリーズBにて15億円の資金調達を実現し、現在『medicalforce』は約400院のお客様に導入いただき、社員数も56名(2024/05時点)になりました。

導入院数400院、業界シェアトップ※1を獲得。秘訣はエンジニアの開発スピード

業界シェアトップ※1を獲得された『medicalforce』ですが、現在の課題はありますか?

プロダクト的な課題としては、組織が拡大する中での開発スピードの維持です。
サービス開始以降、お客様が抱える問題に真摯に向き合い、継続的にプロダクトを拡大し続けてきました。結果、業務効率化にとどまらず、お客様の売上の拡大にまで貢献できるプロダクトになりました。
現状、業界トップシェア※1を保っており、基本的に競合他社のプロダクトに備わっている機能で、『medicalforce』に備わっていない機能はありません。開発時期は競合他社と一緒にスタートしているので、開発スピードで他社と差をつけてきました。
今後もその差を埋められないよう開発スピードを維持し続ける必要があると感じています。

元々サービスを開始した背景は、自由診療や美容医療の市場規模が10年間で200%近い成長を遂げ、需要が高まっている一方で、供給側の体制が追い付いていないという課題を解決することでした。
今後はこの3年間の経験を活かし、更に多くの需要に応えられるような新機能をリリースしていきたいです。

エンジニアに重要なのは『利他的であること』。メンバー全員で取り組むエンジニア採用

採用にも携わられている畠中さんが、エンジニアの採用で着目しているポイントはなんですか?

私がエンジニア採用で一番見ているポイントは「利他的であること」です。
4つのコアバリューのうちの「HRT」「We」に関連してきますが、チームとして成果を出すには利他的であることが不可欠ですし、そもそもエンジニアとしてお客様に価値を提供するプロダクトを開発しているため、利他的な姿勢は必須です。

その他には、「成長意欲があるかということ、他には、候補者の方の発言がこれまでのキャリアと整合性があるか」というところも大事にしています。
例えば、エンジニア経験が長く、次のステップとしてより成長したいとおっしゃる方がいたとしても、これまで自主的に業務を広げてきたご経験がなければ採用しないことがあります。逆に、エンジニア歴が短くとも、自主的にチャレンジし続けてきた方なら、たとえ技術力がその時点では不足していたとしても一緒に働きたいと思います。

オファーに関しては、我々メディカルフォースが選ぶというより、候補者にメディカルフォースを選んでもらうという感覚に近いです。できるだけ採用までのリードタイムを短くするよう努めていて、オファーを出す際は採用理由やフィードバック、入社後のポジションに関する情報をオファーレターに添えています。

 

(2024年5月会社説明資料より抜粋)

実際、採用状況はいかがですか?

これまで苦戦していたのですが、最近は順調に良い方に選考に参加していただけるようになってきました。明確な分岐点としては、2か月ほど前からエンジニア全員で採用を始めたことだと思っています。
以前は私が書類選考、スカウト送付のターゲット選定、カジュアル面談まで担当していましたが、その方法ではカジュアル面談の手間がボトルネックになってしまいまして…
無限にスケールする採用方法を考えたところ、チームに必要な人材はチームメンバーに選抜してもらうべきだと考えたんです。
現在は、チームメンバーが週に1回、スカウトを送る時間を設け、カジュアル面談まで担当して、最終選考のみ私が担当する方針に刷新しました。

メンバーにはどんな方はどんな方が多いですか?

平均年齢は20代後半で、入社時点では開発経験や社会人経験が乏しかった人もいます。ただ、先ほども述べたように、学歴よりも、自分が作ったプロダクトの利用者に喜んでほしいとか、プロダクト利用者の生の声が聞けて嬉しいとか、利他的な姿勢であることを大切にしています。
メンバーは皆利他的ですし、とても人間関係が良いです。野心的、功利的なタイプではなく、人や組織が好きで入社してくれた人が多いので、採用活動も皆が率先して楽しんで取り組んでいるように感じます。

破壊的イノベーションを提供する会社に。これからの産業の成長プロセスを合理化していくメディカルフォースの展望

今後会社としてどのように発展させていきたいですか?

「これからの産業の成長プロセスを合理化する」をビジョンに掲げてきたように、今後様々な業界で事業を展開していきたいと考えています。社名にメディカルがついているため、医療系に限定したスタートアップだと思われがちですが、今後展開する産業は医療やヘルスケアとは全く関係ない産業への参入を予定しています。
現在の美容医療業界でのサービス拡大に加えて、他の産業でも課題の多いコアな業務をフルリプレイスし、破壊的なイノベーションを提供する会社にしていきたいですね。
2024年5月末頃には、新規産業でのプロダクトをリリース予定です。

それらを実現すべく、組織としてはどのように成長させていきたいですか?

1つのプロダクトに対して、意思決定する人が樹形図で繋がっていて、最終意思決定をCTOやCPOが行うケースが一般的ですが、当社では今後、様々な産業でプロダクトを展開するに当たって、各事業部ごとにCTOのポジションを立てていきたいと考えています。
今現在PdMやEMをしていて、将来的にCTOを目指している人に対して、役職を提供できればいいですね。その役職が本人の成長の場となり、将来的には起業家として独立してもらうことも期待しています。もちろん、メディカルフォースの一員として活躍し続けてくれることを望んでいますが(笑)

システムにおいての今後の構想も教えてください

良いアプリケーションを作り続けたいと思っています。
良いアプリケーションと言うのは、短期的な意味ではUXが使いやすいことなどが挙げられますが、私の考える「良いアプリケーション」とは、変更が簡単にできて、新しい仕様をすぐに追加できるアプリケーションのことです。
つまり、変更を加えたい時に、どの部分を修正すれば良いかが迅速に特定できることと、変更を加えた後の影響をすぐに把握できることが重要です。『medicalforce』はそれを実現できるよう意識して設計してきましたが、今現在新しい産業でのプロダクトを開発する中で、今使っている技術の選定が最適かどうか改めて話し合っています。
新旧のプロダクト共に、もう一歩良いアプリケーションに近づけるよう、今後もトライし続けていきたいです。

 

 

※1:調査機関:日本マーケティングリサーチ機構/調査期間:2024年1月16日~2024年1月23日
※2:2022年2月時点の導入クリニック数

 

\メディカルフォースではエンジニアを積極採用中!/

まずはカジュアル面談から!

現在の社名からすると、美容医療しかイメージできないかもしれませんが、
既に全く違う産業・業界のプロダクト開発に着手しています。
その為、エンジニアマネージャー、フルスタックエンジニア、UXデザイナー、
QAエンジニアなど幅広く募集中です。
まずはカジュアルに情報交換できればと思いますので、
気軽にお申し込みください!

記事をシェアする

PAGE TOP