【MiddleField CTO 杉田氏】エンジニアリングを楽しむチーム作りの秘訣とは?

MiddleField CTO 杉田氏 プロフィール


杉田允氏(すぎた・あたる)|MiddleField CTO
専門学校HALでゲーム制作を学ぶ。卒業後、2012年サイバードへ入社。当時、エンジニア枠で採用されたが、プログラミング知識ゼロの状態からキャリアをスタート。2年目からマネジメントを任されるまでに成長。その後、部署ごと独立。その頃からMiddleFieldのシステム開発のお手伝いを開始し、仕事の面白さを感じ、2017年2月エンジニア0人の状態のMiddleFieldに入社することを決意。現在は、CTOとして月間100万UUのアクセスがある「モタガレ」開発チームで7名体制のマネジメントに従事。

そんな杉田さんに、エンジニアリングを楽しむチーム作りの秘訣について伺いました。

エンジニアスキルゼロからキャリアをスタート


Q.MiddleFieldへ入社する前の経歴を教えていただけますか?

大学は、センター試験を受け忘れて志望していないところへ行くことになりました。初めは楽しかったのですが、この学校卒業しても、大した人生歩めないなと思い中退しました。
その当時、「生きていても仕方ないな」と思うところまで心が病んでいましたが、何かやらなければと思い、専門学校HALに行くことにしました。2年制のゲーム学科に通い、インターネットの基礎知識を学んだ後はひたすらゲーム制作を行っていました。

その後は就職活動を行い、サイバードへ入社しました。当時は、エンジニア志望ではなかったのですが、エンジニア枠で採用されたので、エンジニアとしてキャリアをスタートしました。入社して最初の半年間の研修では、まずMacbookProを支給されるのですが、そもそもMacを使ったことがなく、英語と日本語の切り替えすら分からないという状況でした。一方、周りは大学院卒や、プログラミング経験がある人も多く、正直焦りしかなかったです。

このままではいけないと思い、人のコードを見て真似をしたり、分からないことは、嫌な顔されてもひたすら聞きまくりましたね。(笑)僕が一番できないという気持ちは根底にあったので、恥とかは一切なかったです。
そんな状況で1年目は、本当にずっと働いていましたね。2年目からは徐々にマネジメントを任されるようになりました。最大で10名くらいのチームで、メンバーは、フリーランスの方が多かったです。

Q.当時、フリーランスの方が多かったとのことですが、マネジメントや時間管理は大変でしたか?

時間管理は、あまりしていないです。
僕は「出すもの出してくれたら、それで良い」というスタンスでやっていました。正直当時は、品質管理のみを見ており、あまりコストと時間管理のことは気にしていなかったです。
その後、新卒で入った会社の部署ごと独立し、そこで働きながら、現職のMiddleFieldのお手伝いを始めました。


そんなある日、MiddleFieldの社長に焼肉屋へ呼ばれ行くことにしました。そこには、沢山の人(社員)がいて、会社へお誘いいただきました。丁度その頃、関わっていた案件もこれから保守のメンテナンス業務が続いてくるのだろうなという状況であまり楽しくないなと思っていた時だったので、面白いことができるチャンスだと思い、入社することにしました。

MiddleFieldではエンジニア1名体制からのスタート

初めはCTOと僕の2名体制でした。
CTOはどちらかというとデザイン寄りだったため、サーバーサイドなどのエンジニアの業務は僕1人でやっていました。その後、週1~2で稼働してくれる方を1人雇って、自分でもコードを書きながらサービスを作成していました。


2018年1月『Garage』⇒『モタガレ』へサービスを一新
Q.その当時のエピソードを教えて下さい。

入社して最初の大きな仕事は、『Garage』から『モタガレ』へサービスを移行することでした。
もともと『Garage』はカタログサイトだったのですが、今後はパーツを売っていくECサイトにしたいということで、コンセプトが変わり、『モタガレ』というサービスを作ることになりました。

しかし、ほとんどサービスが完成しかけたというタイミングで、あがってきたサイトのデザインが想像より良くないもので、これでいいのかという空気感になりました。話し合いの結果、「僕たちスタートアップだし、良いものを世の中へ出さないとだめじゃん?」ということで全員の意見が一致し、デザイン専門の外部の方にもアドバイスを聞き、一から作り直すことになりました。


再びスタート地点に戻り再構築

僕自身も何となくデザインは変えたほうがいいと思っていたのですが、既にほぼ完成しているプロダクトをリリースできないとなると正直、一週間くらい落ち込みました(笑)
当時は僕と外部1名の2名体制で、リリース日は決まっていたので、2人でできるとことをやっていこうと優先順位を決めてやっていました。また、デザインについてはみんなで意見を出し合って考えて、なんとかリリースすることができました。

『モタガレ』は順調に成長し、エンジニアチームも拡大


Q.苦労してリリースしたサービス『モタガレ』の現状を教えて下さい。

現在、月間ユニークユーザーは100万UUと右肩上がりに増加し、現状2~30%の成長率を示しています。
ユーザーが本当に欲しい・求めているパーツを探せる・買えるというところをコンセプトにしているサービスなので、「乗ってるクルマから探したいよね。」とか「検索エンジンは必要だよね。」という風に日々、ディスカッションをして機能を改善しています。

技術的な部分については、僕が最終的には意思決定しています。基本、社長は任せてくれるスタンスなので、社長に提案することはないですが、コストはかかりすぎないようにという点は気を付けてやっています。

Q.現在の組織体制を教えて下さい。

現在は、自身含め社員が4名、SESが3名の計7名体制でやっています。その他、デザイナーが1名いて、その方がコーディングをやってくれています。


Q.エンジニアチームが7名に拡大すると、マネジメントも必要になってくると思いますがどのようなチーム作りをされていますか?

僕がエンジニアエンジニアしている方があまり好きではなくて(笑)「こんなことも知らないの?」と見下して接してくる人がいると、くそーって思ってしまうんですよね。

僕自身、サービスを作るうえで、作っている人間が楽しくポジティブに作らないと出来上がるものも100%の良いものにならないと思っています。そのため、チームでは、メンバーの意見を否定するのではなく「これをもっとこうしたら良くなるんじゃないの?」など話をして、分からないことは協力して解決するようなスタイルでやっています。時には、もう1名のリードエンジニアに相談し、意見を聞いたりなど、常に今を最善と思わずに取り組むように意識しています。

会社のバリューである「オープンにいこうぜ」もチームに浸透している

弊社には「オープンにいこうぜ」というバリューがあり、本音と本質を語り合うということを大事にしています。もともとリファラル採用が多いので、上下関係はあまりない風通しの良い社風です。良いことも悪いことも思ったことは、言い合う関係性を築いています。

また、エンジニアチームに関していえば、難しいものは難しいと言って周囲にサポートして貰ったり、そっちはそっちの仕事だからみたいな非協力的な関係にならないようにしようと、各自の業務を把握している状態を意識して作っています。
「アジャイル開発」を取り入れていて、毎日デイリーをやったり、必要であれば都度確認をしたりと、ワイワイガヤガヤやっています。結果、Slackでバンバンメッセージが飛び交い、困ったらすぐ言えるような雰囲気のチームになっています。

メンバー1人1人にとって最適な開発環境づくりを目指して


メンバーは、それぞれ思い描いているキャリアパスがあるので、リードをやりたいという子には、そういうものをべたつきにさせたりなど希望を聞いて配置しています。

例えば、メンバーが挑戦したい新しい技術があったら、メリットやデメリットを把握したうえで、デメリットが少なければ挑戦してもらうようにしています。フロントでは怖くて使えないので、まずは社内システムから実験的にやっています。尚、その場合、常に駄目だった場合の代替案も必ず持つようにして実行しています。

今丁度、新しいシステム作っていますが、そこの基本設定やデザインパターンは、フリーランスの方がやってくれています。社員、フリーランスなど業務体系も関わらずに、同じように挑戦できるように一人一人をサポートしています。

上場を目指し、エンジニア採用も積極的に

これから僕たちは、上場に向けて、秋口からエンジニアの採用も積極的に行く予定です。なお、採用面接の際には、主に2つを重要視しています。1つが、“楽しく働ける人”、2つが、“積極的に提案してくれる人”です。

“楽しく働ける人”とは、どういう人かというと、プライベートが充実している人ですかね。毎日、技術ブログ読んでますとか焦燥感に駆られているというよりは、趣味が多く、遊ぶことが好きな人は仕事を楽しんでやれるのかなと思っています。やっぱりそういう方の方が仕事楽しめるなと感じてます。仕事であれ、プライベートであれ、楽しむことができる人と一緒に働き、良いサービスを作っていきたいです。

この記事を書いた人
OCTOPASS編集部
OCTOPASS編集部
CTO育成及び就職支援サービス「OCTOPASSS」の編集部。主にCTO層のインタビュー取材を担当。