【レポート】第1期-第1回:0→1エンジニア組織構築

先日、OCTOPASSのCTO養成講座(全9回)の第1回を開催しました。以下、講義の様子をレポートいたします。

「OCTOPASSの講座では、どんなことを学べるのか?」を、可能な限り具体的にお伝えできればと思いますので、次回(第2期)参加検討中の方は、是非参考までにご覧ください。

概要

「事前課題」の冒頭部分を抜粋。受講生は講義前に事前課題の提出が必須。

テーマ:「0⇒1組織構築」

 第1回は、スタートアップを2度創業した経験を持つMOON-X株式会社塩谷将史氏を講師に迎えスタートアップ創業期をテーマにした課題に取り組みました。

課題内容

あなたは、とある企業の共同創業者兼取締役CTOという立場で、これからあるプロダクト開発に着手するところです。CEOからの依頼内容を前提として、半年後までの開発計画、及び事業計画に必要な情報をすべて整理をし、「技術全般を任せられたCTO」として計画を立案してください。(実際の課題では開発するプロダクト、必要な機能、株主構成、具体的な技術支援企業名等、詳細に明記してます)

当日の流れ

  • 自己紹介&講義説明
  • グループディスカッション1
    -3人1チームに分かれて、事前に各々が作成した課題(計画)を1つにまとめる作業
  • 中間プレゼン
    -各チームごとに発表&講師フィードバック
  • グループディスカッション2
    -講師のフィードバックをもとに、各チームプレゼン内容をブラッシュアップ
  • 最終プレゼン
    -各チームごとに発表
  • 総評
    -講師フィードバック

講義詳細

プレゼン発表の様子

1.グループディスカッション1

A~Dチーム(各3名ずつ)に分かれ、各自事前に考えてきた資料を展開。中間発表に向けて、議論が行われました。なお、チーム分けは事前になされていたこともあり、既にお互いの資料の共有が済んでいたチームは、どういう形で1つのプレゼンにまとめていくのかという議論からスタートしていました。

2.中間プレゼン

中間発表は各チーム3分程度。チームの代表者が「どのような方向性で詰めていくか」の大枠を発表しました。

中間発表を終えて、講師からフィードバック。講師は、「スタートアップは全てが0の状態、あるのはCEOのアイディアと予算のみ。したがって、”不確実性の高い課題に対してどう向き合うか”が重要」と述べ、CEOとの向き合い方や自分の専門領域以外の対処法など、最終プレゼンに向けて整理すべき要点を伝えました。

3.ディスカッション2

他チームからの刺激や講師からのフィードバックを受け、各チーム意見をブラッシュアップ。限られた時間の中で何をどこまで詰めていくのか、各チーム話し合いがされました。

4.最終プレゼン

最終プレゼンは1チーム7分程度。ここでは、各チームの発表をディスカッションで深めた点を中心に以下紹介します。

  • Aチーム

「プロダクトの優位性」
-このプロダクトが市場にある他社製品と比べてどこに優位性があるのかを議論で追求し、その点にフォーカスした計画へ改良

  • Bチーム

 「テストマーケティング方法」
 -さらなる低コスト、低リスクを目指し、もともとのアイデアを改良

  • Cチーム

「テストマーケティングの詳細」
-中間発表で行ったプレトタイピング※の発想を継続した提案を実施。あくまで市場ニーズの確認なので、できるだけ早く回すためにはどうすればよいか、詳細まで落とし込んでいた

「他社とのコラボを提案」
-他社とコラボし、既製品で利用可能な機能はそれで補い、アプリのみの開発へ注力することを提案

※プレトタイピング……開発中の製品やサービスを試作し、市場に投入してみるプロトタイピングの前段階で行うのが「プレトタイピング」。本物の試作や試行をするのではなく、“ふりをする”のが特徴。

  • Dチーム

 「ペルソナ設定」
 -利用シーンや現在のコロナの状況を踏まえた具体的なペルソナを設定

 「協力会社の活用を提案」
 -カスタマーサポートやリーガルなど知見やリソースが不足している領域は、大手の協力会社へ依頼することを提案

5.講師からの総評

最終プレゼンを終えて、講師が総括を行いました。

講師は、「必ずしも通常のエンジニア業務の思考から考えると優先されるものが、そのままスタートアップ創業期に優先されるものではない」と述べ、そのうえで、0→1フェーズにおける採用、サービスにおける機能の優先度、他社からの支援活用に対してどうのような視点を持つべきかアドバイスしました。

最後に

本講座は、全9回(4カ月間)でCTOに必要な視点を養なっていただくプログラムです。
第1回では、「創業期におけるCTO」についてでしたが、同講師のもと第2回は成長期、第3回は組織拡大期におけるCTOの役割について学びます。また、第4回以降は、他講師から「プロダクト開発」「ファイナンスや意思決定」「設計思想と技術負債」というように体系的に学ぶことができます。

本講座にご興味をお持ちの方は、只今、第2期生募集中(2021年2月開始)ですので、以下よりお申込み下さい!

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