【レポート】第1期-第3回:エンジニア組織拡大

10月1日(木)、OCTOPASSのCTO養成講座(全9回)の第3回をオンラインで開催しました。以下、講義の様子をレポートします。
「OCTOPASSの講座で学べること」を、可能な限り具体的にお伝えできればと思いますので、次回(第2期)参加検討中の方は、是非参考までにご覧ください!

(左から順に)株式会社Plus10Percent 代表取締役 加藤氏、MOON-X株式会社 Co-founder CTO塩谷氏

概要

第3回の課題を一部抜粋

テーマ:エンジニア組織拡大

  第3回のテーマは、エンジニア組織拡大。組織拡大時に起こりうるさまざまな問題に対して、どのように対処していくべきかを学びました。

課題内容

あなたは、設立から5年を迎える企業へCTOとしてジョインすることになりました。会社の現状を読み、経営者目線で対策・計画をたててください。

(実際の課題では、会社の歴史と現状、エンジニア開発体制と課題、部署間の人間関係など詳細に明記しています)

講師

  • メイン講師

塩谷 将史|MOON-X株式会社 Co-founder CTO

大学卒業後、Full Stack Engineerとして6年間様々なシステム、ネットサービスの開発に従事。 2008年に楽天に入社し、主に楽天の広告プラットフォームやAd Tech・Big Data系システムをプロデュースし、その開発組織のマネジメントも担当。2012年シンガポール支社立ち上げに参画し、3年間でシンガポール・日本・インドの3拠点で約100名の多国籍・多拠点エンジニア組織を0から立ち上げ。グローバル広告プラットフォームの企画、開発、導入も指揮。楽天退職後、2016年にアペルザを共同創業、CTOに就任し、製造業に特化したサーチエンジン、マーケットプレイス、クラウドサービスなどを立ち上げる。 2019年アペルザを退任し新たなスタートアップの準備と、CTO養成講座OCTOPASSのメンター/エバンジェリストを務める。

  • ゲスト講師

加藤 彰宏|株式会社Plus10Percent 代表取締役

楽天市場RMSの開発責任者として従事後、2014年5月、スターフェステイバル株式会社へ参画し取締役CTOに就任。2018年5月より株式会社Plus10Percent 代表取締役として、複数企業の外部CTOや技術顧問を担当。社外CTOとして株式会社キュービック、技術顧問として株式会社ファーストブランド、助太刀株式会社、SO Technologies株式会社 等を支援。

当日の流れ

  • 19:30-19:35 イントロダクション 
  • 19:35-19:45 ゲスト講師紹介 
  • 19:45-20:20 ディスカッション1(3チーム)  
  • 20:20-20:45 中間発表
  • 20:45-21:15 ディスカッション2(3チーム)
  • 21:10-21:40 最終発表
  • 21:40-22:00総評

講義詳細

1.イントロダクション

冒頭、塩谷氏から、今日のディスカッションで話すべきポイントの説明がなされました。

  • 「CTOからの依頼」の再定義
  • 組織が拡大する時、起こりうる潜在的な問題の把握
    

2.ゲスト講師紹介

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第3回のゲスト講師である株式会社Plus10Percent 代表取締役 加藤氏に、現在に至るまでキャリアについてお話いただきました。

塩谷氏の「(受講生には)私一人の考え方だけではなく、多角的な視点を養って欲しい」という思いから、今回、ゲスト講師を迎えた講義が実現しました。

加藤氏は、過去に楽天市場RMSの開発責任者を務めた経験の持ち主。現在は、株式会社Plus10Percent の代表取締役を務める傍ら、複数企業の外部CTOや技術顧問を担当するなど幅広い経験を積まれています。

3.ディスカッション1

受講生は、事前課題で考えてきた内容を各々共有したうえで、今回の課題について議論していきました。

あるチームでは、自社で行っている取り組みや他企業の事例など共有しながら、今回の事例に当てはめていくという場面もありました。また、「(塩谷氏によるエンジニア組織構築3回目になるため)1回目の時と視座が変わった」と話す受講生もいました。

4.中間発表

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5.ディスカッション2

再び、チームに分かれてディスカッションを行いました。受講生たちは、「加藤さんが××と話していたので、××の部分をもっと整理しなければいけない」など、講師のアドバイスをそれぞれの視点で解釈し、内容をブラッシュアップしていきました。

6.最終発表

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最終発表は、各チームの代表者がブラッシュアップした点を中心に発表を行いました。

発表後、塩谷氏から「チームで一番盛り上がった議論は何だったか?」と質問されました。それに対して、Aチームは「CEOに説明する内容をどう詰めるか」、Bチームは「CTOのキャラクターはどうあるべきか」、Cチームは「旧サービスをどう扱うべきか」などと語り、同じフィードバックを受けても深めた内容はチームによって三者三様でした。

6.総評

そして発表のまとめとして、講師の二人からも「もし、自分がこの会社のCTOだったら、どう対応するか」というそれぞれの対応方法を受講生へ伝えました。

それを受けて受講生から、

Q.既に出来上がっている組織へマネジメントする立場として入っていく場合、

どう対応すべきか?

Q.サービスごとに文化が異なる場合は、どう統制していくべきか?

など、様々な質問が挙がりました。上記の講師の答えは、今後の講義やラジオなどを通してお話できればと思いますので、是非、OCTOPASSの活動を追っていただければ幸いです!

最後に、塩谷氏が全3回の「エンジニア組織構築」の講座をこう総括しました。

「組織が拡大し、人が増えると、様々な問題は起こります。けれども、問題が起こること自体は、必ずしも悪いことではありません。それは企業が成長している証拠です。なので良いことだと捉えて問題に向き合って下さい。」

と話したうえで、”CTO”という立場について、

「CTOは”会社の意思決定としてどの選択が正しいのか”、常にアンテナを張っていなければいけません。そのうえで未来に対して様々な選択肢を予測し、対応できるよう準備しておくことが重要です。」と述べました。

終わりに

本講座は、全9回(4カ月間)でCTOに必要な視点を養なっていただくプログラムです。

第1回~3回は、「エンジニア組織構築」をテーマに、創業期(0→1)、成長期、組織拡大期におけるCTOの役割について学びます。なお、第4回以降は、「プロダクト開発」「ファイナンスや意思決定」「設計思想と技術負債」をテーマに学んでいただきます。

本講座にご興味をお持ちの方は、以下よりお申込み下さい!

只今、募集中の講義は、第2期(2021年2月~6月)です。

※少人数制の講義のため、受講人数に達した場合は抽選となります。あらかじめご了承ください。

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