9月17日（木）、OCTOPASSのCTO養成講座（全9回）の第2回をオンラインで開催しました。以下、講義の様子をレポートします。
「OCTOPASSの講座で学べること」を、可能な限り具体的にお伝えできればと思います。次回（第2期:2021年2月～6月）参加検討中の方は、是非参考までにご覧ください。
概要
テーマ：「企業成長期におけるCTOの役割」
第2回は、第1回に引き続き、MOON-X株式会社 CTO 塩谷将史氏が講師を務め、スカイファーム株式会社（以下、スカイファーム）ご協力のもと「企業の成長期にCTOが取り組むべきこと」について学びました。
スカイファームについて
スカイファームは、横浜のスタートアップ企業で、デリバリー・テイクアウトプラットフォーム「NEW PORT」を運営しています。最近は、コロナの影響により一般消費者からのニーズやフードデリバリーを開始したいという飲食事業者のニーズが急増するなど追い風が吹き、急成長の真っ只中にいます。
課題内容
あなたは、スカイファームのCTOの募集に応募する立場として、CEOへプレゼンをしてください。（実際の課題では、開発体制、システムの状況、開発課題などを明記しています）
当日の流れ
- スカイファームから一言
- チーム内プレゼン／質問タイム
- チーム内ディスカッション／資料ブラッシュアップ
- プレゼン(代表者4名）
-講師が面接官を務め、疑似面接の形で実施 - 講師による総評
講義詳細
1.スカイファームからの一言
最初に、スカイファームのCEO木村さんとCOO武田さんより、「現在の会社の状況」や「CTOに求めること」をお話いただきました。
2.チーム内プレゼン＆質問タイム
ここからは2チームに分かれて、受講生は1人ずつプレゼンを行いました。プレゼンにはスカイファームの木村さん、武田さんも入り、受講生に質問を投げかけたり、受講生からの質問を受け付けたりしてお互いに理解を深めました。
3.チーム内ディスカッション／資料ブラッシュアップ
チーム内ディスカッションでは、受講生同士お互いの発表を聞き、良かった点やさらによくなるための改善点など意見交換を行いました。
4.最終プレゼン
最終プレゼンは1チームから代表者2名が選出され全員の前で発表を行いました。発表者は、スカイファームのCTOポジションの面接に来た応募者、講師は面接官という設定で疑似面接という形式で行われました。以下、面接官からの質問の一部を抜粋して紹介します。
面接官からの質問
- 他の経営者からどのようなサポートが欲しいか
- 事業を急成長させるために、CTOが1番やらなければいけないことは何か
- あなたをPMとして採用した場合とCTOとして採用した場合の違いは何か
- ビジネス展開の方向性について経営陣の意見が対立した場合、CTOはどう振る舞うか
難易度の高い質問には答えに詰まる場面もありましたが、それぞれの経験や考え方を持って受け答えを行っていました。
また、「ビジネス展開の方向性について経営陣の意見が対立した場合、CTOはどう振る舞うか」という質問に関しては、CEOが新規サービス重視、COOが既存サービスを重視という場面を想定し、他受講生からも意見を募りました。受講生の意見を以下ご紹介します。
受講生の意見
A：意思決定する際は、コアバリューを大切にして落としどころを探っていく
B：既存サービスで結果を出しつつ、マイクロサービス化して切り出していくなど徐々に新しいことを始めていくようCEO説得する
C:既存のサービスがいかに大事かという話をCEOにする
5.講師からの総評
最終プレゼンを終えて、講師が総括を行いました。
企業の成長期は、勢いだけでなんとかなる創業初期とは異なり、セキュリティ面なども考慮しなければいけないと述べ、プライバシーマーク取得などを提言した受講生の意見を評価しました。
そのうえで、「経営者は、ただの仲良しメンバーではない。事業を成長させるために、経営者同士意見を言い合い、どうサービスを作っていくか考えなければいけない」とまとめました。
最後に
本講座は、全9回（4カ月間）でCTOに必要な視点を養なっていただくプログラムです。
第1回～3回は、「エンジニア組織構築」をテーマに、創業期（0→1）、成長期、組織拡大期におけるCTOの役割について学びます。第4回以降は、「プロダクト開発」「ファイナンスや意思決定」「設計思想と技術負債」をテーマに授業を展開しております。
本講座にご興味をお持ちの方は、只今、第2期生募集中（2021年2月開始）ですので、以下よりお申込み下さい！
※少人数制の講義のため、受講人数に達した場合は抽選となります。あらかじめご了承ください。
